2022 BRM723北海道600宗谷岬 走行レポート続き
恋焦がれたココ・カピウが土曜日定休日に変更になっていたことで、俺たちの戦いは終わってしまったのだった・・・!!!
~~~~~ 再開 ~~~~~
ということで、1日目の100km地点、苫前ビーチから再開。
書き忘れてたけど、25km地点からずっとレインウェア着てます。
■ 新・おひるごはん
折角北海道に来ているのだから、海鮮丼は食べておきたい。
苫前ビーチはほぼ100kmジャスト。第二候補として有力なうに丼の「すみれ」は15km手前で過ぎてしまっている。
こうなると、10kmほど進んだ羽幌で選ぶしかない・・・カァ・・・
ということで羽幌市街の北のにしん屋さん到着。
ちぶおさん達が先着してた。あれ?4人から3人に減ってる。
お昼は、羽幌丼。うーん美味しい。お頭付きのエビは面倒なので残してしまった🙈ゴメンネ
トイレ済ませて雨具を脱いで、靴下を少し乾かしてると、ひとみさんと田中前AJ会長さんが入ってきた。お二人とも元気そう。
車で来ている観光の方に「あなた達大勢いるけどどこまでいくの?」などと聞かれながらのんびり過ごす。
ここでグロス20km/hちょっとまで落ちる。現在地点は110km弱。残り200kmなのでホテルまでにグロス23くらいまで戻せるかなと皮算用する。
北のにしん屋さんにいる間にふぃりっぷさんと、多分ばるさんにも抜かれてたことを後から知る。
二人とも、声掛けていけよぉ…!!
さて、雨具を脱いでリスタート
■ 羽幌~初山別~遠別~手塩
ご飯前に羽幌では入り口側のこれもちゃんと写真撮ってありました。
さてPC2まで60km強、元気に行こう。
羽幌を抜けてからは初山別〜遠別〜天塩と経由するのだけど、この区間めっちゃ嫌い。
20m~40mのアップダウンが頻発し、右前方からの向かい風も強く全然ペースあがらねえ。120Wで22km/hギリギリとか。つらい。
BRMじゃなければ、海岸線側にあるアップダウンがない開拓農道町道浜更岸線に入りたいところだった。
超マイナー道路だし工事で通行止め区間も頻発するから難しいけれど。
この区間はびっくりするほど書くことが無い位に無心で回し続けた。
途中、北のにしんやさんを出て即セコマに止まってるちぶおさん達や、これPCか!?という位大勢ランドヌールがいるセコマや、
ホットシェフがおいしそうなセコマなど主にセコマを見ながらPC2まで走る。北海道セコマしかねーな。
実は60km地点くらいから左膝の裏側を筋違えたような鈍痛があり、痛みがじんわりとペースを上げることを拒否していた。
本当ならもっと速く走れたんや・・・ううっ、僕はもっと速く走れるんや!
一方で手術した両膝蓋近辺は頑張ってくれてた。いい子だよ。
■ PC2
というわけで割と疲れ切って170km過ぎのPC2には15:25分とか。8.5時間経過でグロスは確か20.5くらい。キッツ。こんなに弱ってるのか今の自分は。
ここまでの区間は割と晴れてて暑さすら感じるほどで嬉しい。ただし向かい風、てめーはダメだ。
今回走っていて強く感じたことは、FTP220/80ケイデンス維持あたりに比較的楽に走れる境界があったのではないかということ。
僕は最盛期65kgFTP245(確か)で80-90ケイデンスの走り、現在72kgFTP210(体感)で60-80ケイデンスの走りなのだけど、向かい風が強いと出力とケイデンスによっては無駄に負荷があったように感じる。
ケイデンス80位でくるくる維持できる人は、恐らく20km/h後半でそんなに苦しまずにずっと走れたのではなかろうか。
ケイデンス60位で踏む走り方の人(今の僕)は、風による押し戻しの影響が強く無駄に疲れたような気がした。
サイコン表示110-130W維持だったが、体感は160-180Wで走ってるような。
それってあなたの感想ですよね?はい、これは私の感想です。
PC2ではカツゲンのアチーブメントをロック解除しました。
PC2でふぃりっぷさんとばるさんが先行してることを知る。泣いた。
■ いよいよサロベツ原野なのよ
PC2を出るとすぐに市街から離れてサロベツ原野方面へ。
バイクで走ると一瞬で風車が見えてくるのだけれど、ロードバイクだと案外距離がある。
このために宗谷600を走ったといっても過言ではない。オトンルイ風力発電を遠目からパチリ。
とりあえずオトンルイは見られたし、その先に建設中の新しい風車の支柱も見られて満足。
サロベツエリアはこれまでとは一段階違う風の強さ。PC2で既に皆疲弊してたけど、これは更にきつい。
すでに薄暗くてやっぱり今回も利尻富士は見えなかった。渡道10回近いけど利尻富士が見えたことは1度しかない。
N45のモニュメントも、10年前はピカピカだったけれど今は説明プレートもすり減って文字が消えてしまっていた。
この辺りはバイクフライデーとブロンプトンさんが前後に視野に入りながら走る。お二人とも、小径車でよくやる。
特にブロンプトンであの速さやべーな。なんか動画撮りながら走られてた。
風と地平線まで見える直線にうんざりしながら、それでも楽しく走る・・・2022年北海道の、なとぅ。
■ こうほねの家で空き缶運搬業にジョブチェンジ
サロベツエリアを北まで走ると、トイレと自販機のある「こうほねの家」という小さな休憩所がある。
ここらで一発リアルゴールドを飲みたいなと思ってたところで、コーラの自販機で助かった。リアルゴールド2本を一気飲み。
残念なことに北海道ではお馴染み、自販機横にゴミ箱は無い。トイレ内にもなく、やむ無しで空き缶2本を運搬することにした。
空き缶やペットボトルを次のセコマまで運搬しなければならないところが北海道の辛いところよね。
こうほねの家で休憩してる間にブロンプトンさんは通り過ぎ、バイクフライデーさんは一緒に休憩。
バイクフライデーさんかなりキツそうな雰囲気が出ていた。背中・・・使ってくかい?
進行方向の空模様が怪しかったこと、休憩で汗冷えしたことで、ここで上下レインウェアを装着する。シューズカバーは無し。
めっちゃ正解だった。
■ サロベツ~抜海~ノシャップ~PC3
こうほねの家を出るとすぐに雨が降り始めた。
それにしてもPC3が遠いぞ?18時位には着くつもりだったのに暗くなっちゃうよこれ。
サロベツから抜海に抜けるあたりは地味にアップダウンもあり、風も強く、ここまで疲労が蓄積している脚に易しくない。
信号も峠もないイージーコースで、たった200km弱でこんなに疲労するとは思ってもみなかった。
少し走ってバイクフライデーさんと一緒に走ることに。
人と走るって気持ちが楽になっていいね・・・あったかい・・・人ってあったかいよぉ!
あ、稚内市に入りました。
抜海の手前数kmあたりから、いよいよ僕もバイクフライデーさんも辛くなって、無言で前後ではなく会話をしながら走る。
会話による気分転換は凄い・・・走行ペースが3km/hくらい伸びた。
これは一人で走るの修行だわ。いつも先頭付近を一人で走ってる人えらい。
抜海を抜けて、ノシャップが遠目に見え始めたころにはずいぶん暗くなってきていた。
抜海を抜けてバイクフライデーさん(さかきさん)とずっと話しながら走る。
ノシャップ岬は初だということで、後数kmですねとイキリちらしたらまだ10km以上あって大変申し訳なかった。
空も暗くなってきたし小雨は止まないし風はクソ強いし良いことないわ。でも海岸線にワカメを干す砂利がたくさんで香りも良かった。
晴れてると利尻昆布が砂利の上で干されてていいよね。
バイクフライデーさんとはノシャップ岬の分岐でお別れしました。
■ いくぞ宗谷岬
PC3、220km地点、まさかの19:30を過ぎる。マジかよー12.5時間もかかってる。これだけ信号無ければ9時間で走れててもおかしくないのに風怖い。
疲労感が異常で、到底200kmそこそことは思えない。あまりの疲労感に写真も撮ってなかった。
ちぶおさん達も入ってきたけど皆超疲れてる。後で知ったがちぶおさんはトラブルがあった模様。
周りで休憩してる人たちの悲壮感が凄い。これはこの気を当てられるとマズそうだw
さっさとホットシェフの豚丼を食べて、大勢休んでる中一人で出る。
ここから強い向かい風が確定している。これは23時ホテルすら怪しいぞ・・・
稚内市街に入ると雨も風も笑いが出るほど強い。むしろ楽しくなってきた。
稚内市街は路面の雨水が洗剤のようなもので泡立っていた。あれはなぁに?ボトルの口が汚れて怖かった。
途中、仮眠場所のホテルの目の前を通過して、稚内市街を抜ける。
さて宗谷岬に向けて何も無い暗闇の海岸線に入る。
ここは雨がめちゃくちゃ強く、風もここまでで最高に強い。残る脚を使い切るつもりで回しても15km/hほどしか出ない。心折れるて。
昼間なら見知った場所なのに夜だから現在地がよく分からなくて、進んでるイメージが本当に湧かない。本当に進まないのよ。
でも残り10kmの看板が僕を変えた。全盛期の、あの頃の、先頭走行するんだぃ!とイキり散らかしてた頃の僕が戻ってきた。
稚内市街で宗谷10時半過ぎそうと思ってたけど、9:50前とかに暴風雨を抜けて宗谷岬到着。えらいぞぼく。
■ ボーナスステージ突入
宗谷岬でトイレ入って出たらものの30秒で雨が超弱くなってた。タイミングが悪い。
時間は22時、宗谷岬モニュメント撮影時が嘘のような小雨を走り出す。
往路で頑張って30分以上巻いたことで、ホテルに23時に入れるかも。頼むぞ爆風追い風ちゃん!
走り出して1kmほどは爆風と帰ってきた健脚が時速40近くで僕を運んでくれた。
でもね…
本当に少しの距離で風が一気に弱くなった。嘘やん。爆風から、ちょい強い風にグレードダウンしとるやん?一番損な時間に走っちゃった?
僕の前は30分くらい離れてて、後ろは10分ほど離れてる。前の人は超ボーナス、僕と後ろの数人はちょっとボーナスという感じ。
30km/hも出ないけど確かに追い風はそこにある。ここまでの苦労を考えると十分ボーナス。
26〜7km/hから時々強い追い風で37〜8km/hが出る状態で、ホテルを目指して気分良く脚が回る。
初期に痛めた膝裏は我慢できるけど出力には結構影響してた。明日は治ってるといいんだけど厳しいかな。
轍には数センチの水たまりがある状態だったため、走行ラインは十分注意しながら走る。
稚内市街に23時前に戻ってきて、ホテル手前のセイコーマートで買い物して、予約してたホテル大将に23:15ぐらいに入る。
ふー疲れた。オトンルイも宗谷岬も行ったし、もう終わりでいっか?DNFしちゃお。
ゆーさく先生の次回先にご期待ください!