CANYONBALL

CANYONでcannonballを達成するまでの記録

ロードバイクで北海道ツーリング2018 その3(二日目:8月11日前半)

前日は止まない雨と想像以上の上りで予定が遅れ、途中のキャンプ場に寄りそうになるものの粘り勝ち。 しかしキャンプ場に到着してすぐにカメラが故障していることに気付き失意の中眠りについた。

二日目の予定と実績

二日目は2つの大きなマイルストンがあるため道内でも楽しみな日だった。

  1. 苫前のココカピウさんでウニいくら丼を食べる

  2. サロベツ原野の地平線まで伸びる直線で、三脚とリモートレリーズで走行写真を撮る

ルートは浜益から海沿いのオロロンラインを北上し、サロベツ原野を抜けて稚内に至る約260㎞の予定だ。

  • 走行予定: 浜益を出てオロロンラインを北上、ノシャップ岬を回って稚内を通過し、宗谷ふれあい公園オートキャンプ場に幕営

  • 走行実績: 浜益を出てオロロンラインを北上、ノシャップ岬を回って稚内のホテルに宿泊(雨のため)

起床、撤収

周りのテントの喧騒で十分な睡眠は取れなかったものの、夜が明け始めカラスがけたたましく鳴き始めた四時半に自然と目が覚める。

今日は浜益の川下公園キャンプ場から、まずは100km離れた苫前のココカピウを目指す。10時半のオープンには5時半に出発すれば余裕をもって間に合う見込みだった。

残念なことに前夜はテントに籠ってからも小雨が降り続いていたようで、テントを出るとフライシートは水滴まみれだった。

このまま雑にパッキングしても良いのだが、購入したばかりのエアライズ2を少しは綺麗に使いたい。前夜にコンビニで調達した使い捨て用のタオルでフライシートを拭きあげて撤収、ツーリング装備をパッキングする。パッキングで手を抜くと一日後悔することになるので重要な時間だ。

バイクツーリングの頃の見込みで起床から出発までの時間を考えていたが、自転車ツーリングでは思っていた以上に朝の時間が必要なことがこの日初めて分かった。

キャンプ場を出たのは、もう日も十分に上がり始めた6時半だった。

初日はテントフレームをトップチューブの裏側に直接括り付けていたが、それではフレームバッグの位置が下がりボトルに干渉する。そうするとフレームバッグが左右に飛び出して膝に干渉することが前日の走行で分かっていた。

今日からはフレームバッグにテントフレーム入れてしまい、ペダリングがぶれない環境とした。

キャンプツーリング装備のブログを調べるとトップチューブにテントフレームを直付けしている写真をよく見かけるが、短足でフレームが小さい場合は同様の状況が発生することになると思われるため、パッキングは十分に検討する必要がありそうだ。

浜益から留萌へ。

5時半出発の予定が6時半になってしまったため、ココカピウのオープンまで4時間しかない。100kmを4時間はAudax埼玉の平坦ブルベで経験はあるものの、写真撮影しながらの走行ではいかにオロロンラインといえどグロス25km/hは難しいかもしれない。

目当てのウニいくら丼は11時頃までに到着しなければ売り切れの可能性があるため急ぎたいが、出発してすぐに本日最大の上りにつかまりペースダウンする。標高170mの峠を上り、ペリカトンネルについたのは午前8時過ぎだった。

ここを超えれば後は数十メートルのアップダウンが断続するものの大きな上りはない。オロロンラインは道内でも特に信号が少ない道で、不要な停止さえ発生しなければキャンプ道具を積んでいるとはいえグロス25km/hは現実的なペースだ。さあ頑張ろう。

このツイート写真でフロントバッグがタイヤに擦るのではないかという指摘を頂くが、実のところ初日の新千歳空港をスタートして5秒でフロントバッグのことは諦めていた。二日目のこの時点で、買ったばかりのフロントバッグ裏側はズタズタだった。

バッグ内にはレインウェアの他にカメラも入っていたため重量オーバー気味で、どんなにがっちりマウントしても私のセッティングでは擦ることは回避できなかった。

バイクツーリングで何度も走った道を懐かしくトレースし、留萌の漁港でイカ漁船の停泊を見かけて写真撮影のため停止。カメラが復活していることを望むものの、やはり起動しないようだ。残念なことに、昨晩から本日一杯はスマートフォンでの写真撮影になることが確定した。

サロベツ原野もスマートフォンしか使えないため結構な気力低下になってしまった。私は気力が下がるとペースが一気に落ちるタイプで、また能力外にゆっくり走るとこれもまた気力が低下してしまう。脚があるのに外的要因でゆっくり走らざるを得ない環境になると悪循環に陥ってしまうのだ。

ブルベではその対策に能力の範囲内で出来るだけ速く走ろうとしているが、この北海道ツーリングでは大目的である写真撮影が不可となり解消の見込みがないため留萌の漁港から苫前までは曇天も加わってあまり気持ちよくは走れなかった記憶がある。

ココ・カピウに11時

バイクツーリングでは、小樽港に4時半着岸する。バイクは車が下りた後の5時過ぎから降車を開始するが、そのまま北上を始めるとココ・カピウには10時前には着いてしまう。

ココ・カピウでウニいくら丼を食べるためには途中北竜辺りに寄り道をするか、とびきりゆっくり走るか、苫前のビーチで待つことになる。

その点新千歳スタートの自転車ツーリングなら、二日目にどうやってもココ・カピウに寄ることが可能。

留萌を出発して、曇天で肌寒いオロロンラインを北上する。何度も走って距離感は十分に知っているはずだったが、中々遠いおびら鰊番屋。

留萌を出て本当にすぐにあるイメージだったが、存外に遠く感じたのは気力が低下していたことも手伝っていただろうか。

こんなに素晴らしい風景の中で走っているのだから泣き言は言わないつもりだった。ペースが落ちても、膝が痛くても、雨が降っても。でも今日はダメだ。

カメラのことで気分が沈みすぎていた。朝からずっと向かい風を感じており、風力発電でそれをまざまざと目視してしまったせいで少し折れてしまった。

もう、ウニいくら丼は無いかもしれない。それなら仕方ないと、これまで素通りしていたとままえベアーでも写真を撮る。

予定より1時間近く遅れて、それでも5時間かからずになんとかココ・カピウに到着する。さあウニいくら丼はあるのか。

ここで改めてカメラの状況を確認する。どうやら接触が悪いかレンズ内のソフトかハードが壊れているかのようで本体は無事なようだ。この旅の間の写真は全て諦めることになるだろうと腹を括るしかなかった。

今晩も雨が降りそうな予報であったため、この休憩の間に予定より15㎞ほど短い距離になるが稚内にホテルを取ることに成功した。盆時期とはいえ、当日昼までにあらゆる都市でホテルが取れなかった経験はこれまでに無い。北海道ツーリングに行く方はお金さえあればなんとかなると気楽にいて良いと思う。

さて北海道でウニといえば「バフンウニ」だろう。太平洋の磯などで見かける丸いウニではなく、少し潰れた楕円のようなウニで身は綺麗なオレンジ色だ。

北海道に来たからにはバフンウニを食べなければならないという方もいるかもしれないが、僕は少し淡泊な味のムラサキウニの方が好みだ。

ココ・カピウは今回で四回目の来訪になるが、初回ムラサキウニ(バフンが売り切れていた)、二回目バフンウニ、三回目ムラサキウニで今回もムラサキにした。

予定より遅れてウニいくら丼は食べられないかと思っていたが今日はなんとか残っていた。今日はここまで出発時にパンを食べて以来固形物は無補給で来ていたので、本当に口の中が幸せで溢れるようだった。

ウニもいくらも、道南・道北・道東と色々な店で食べたが、こと「ウニいくら丼」に関してはココ・カピウが道内で一番美味しいので来年渡道される方にはぜひおすすめしたい。

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