CANYONBALL

CANYONでcannonballを達成するまでの記録

BRM721日本橋200水上温泉(2018)

今年のブルベ認定はBRM401定峰200以来、50㎞以上のライドはBRM526日本橋400関東厄除け寺巡り(300km地点で膝痛DNF)以来となる。 丸2か月ほぼロードバイクに乗れておらず、またトレーニング強度はBRM401以降一度もない。

今回は厳しい信号峠と単調で長いサイクリングロードを含むものの、コースレイアウトは比較的初心者向きと言えるAR日本橋の200㎞ブルベ、水上温泉に参加した。

走行ルート

木場公園からほぼ真北に90km北上して栃木市の岩船へ。岩船から前橋市市街まで60km西進して、そこから50㎞北上する200㎞のルートであった。

また今回はゴール地点の水上温泉 一葉亭で相部屋での宿泊となった。

装備

ホテルへの事前配送物

  • ドイター RACE X(バックパック

  • 下着・肌着類

  • 帰宅用の服(Amazon PrimeDayで購入したサイクルパンツと、7年ほど前に購入したカンパニョーロの緩めのサイクルジャージ)

  • 帰宅用の靴

走行中の装備

 - PEKOさん謹製の超軽量輪行袋(横型)

 - 替えチューブ、パンク修理道具一式

 ※ 塩タブレットを20個程、スポーツよーかん2個

  • ボトル: ダブルボトル(CAMELBAK PODIUM TIL)

  • ボトルケージに共付けで例のポンプ

準備~現地への移動

07/19(Thu) : Ride With GPSでルート作成開始

07/20(Fri) : 朝、出勤前にホテルへのバッグ発送/Ride with GPSでルート作成

07/20(Fri) : 24:00 ルート作成完了。Ride with GPSからガーミンコネクトにtcxファイルを移動し、通過チェックとPCをポイント登録してコース完成

07:21(Sun) :

  02:41 最後の「寝れない」ツイート

  05:13 起床

  06:00 武蔵小杉駅到着

  06:06 輪行準備完了

  06:14 東京行き乗車

  06:38 東京駅着

  07:10 木場公園

  07:30 木場公園出発

出走前に考えていたこと

  • 膝痛が再発しないよう、普段のブルベの8割程度の出力で走る

  • 普段は完全単独走するが、特にPC1までは状況次第でトレインに乗る

  • 前週に熱中症で倒れかけ、稲城のクロスカフェさんのお手洗いで吐いてしまっていたので30㎞以内毎に必ず休む

走行メモ

Start - 通過チェック1(木場公園~道の駅さかい、0~55.6の区間55.6km、07:30 - 10:10、区間21km/h)

7時半は今回の最終スタート組で同時スタートは確か7人程度。木場公園をスタートしてAR日本橋御馴染みの信号峠を越える。

朝から30度を超える気温で都心は既にうだるような、体に纏わりつく嫌な暑さがあった。

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先日惜しくもキャノンボール未達だったJ氏と、いきなりステーキマイレージ1位のO氏が引くトレインで殆ど真北に向かって走る。 この回の参加者はこの気温の中最終回で走るだけあってさすがに皆早い。信号峠を32㎞/hオーバーで走り続けるが全員ついてくる。

途中29㎞地点程でJ氏が自動販売機休憩に入り(直前に休憩しますかと声かけた私はタイミングが合わず止まれなかった。ごめんなさい)、私は30㎞地点のセブンイレブンに入った。

ここでトレインに別れを告げて単独走を始める。塩タブレットを適宜舐めながら通過チェックまでの道中は、普段は50㎞程度では休みを取らないような面々がそれぞれ休憩しており抜きつ抜かれつ。

抑え気味に走っていたし途中長めのコンビニ休憩をとったにも関わらずグロス20㎞/hを超えてしまい、ここから抑えることを誓う。

通過チェックでは20歳の誕生日直後の昨年ブルベデビューした、30分前出走のH氏と再会。皆暑さにやられている。

道の駅さかいではボトル1本が空で1本は8割方入っていたため、自動販売機で1本だけポカリスエットを詰めて出発する。まだまだ元気だ。

【補給】(道中コンビニ)ドリンク2ボトル分1.2L、(道の駅)ドリンク1ボトル分500mL

通過チェック1~PC1(道の駅さかい~FM岩舟街道、55.6~88.2の区間32.6km、10:10 - 12:00、区間グロス17.8km/h)

道の駅さかいをO氏、若いH氏と出る。目の前のサイクリングロードに入って、26㎞延々とCRを走ることになる。

抑えめに走るため、O氏・H氏から遅れてゆるりと走り始める。サイクリングロードは日を遮るものがなく、アスファルトの照り返しがジリジリと体力と水分を奪っていく。

途中に自動販売機があるだろうと、5㎞程度で先ほど補充した1本を飲み干してボトルチェンジをすると、8割方入っているはずのボトルが異常に軽い。どう見積もっても3口しかない。自動販売機が見つかるまでドリンクは我慢することにする。

さて行けども行けどもエスケープポイントが無い。さらに道中ミスコースをしてしまい、未舗装路を含む往復1㎞程の無駄足も踏んだ。

我慢できず残り僅かな、茹るような水分に口を付ける。いくらか体が回復する。

残り2口とない水分補給をミスすると本当に倒れかねない状況、可能な限りイーブンペースで、CRを出て最初のコカ・コーラ自動販売機で思いっきり赤コーラを飲むことだけを拠り所に息絶え絶えに走った。

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この自動販売機を過ぎて5㎞ほどでPC1に到着する。O氏とH氏と、去年から何度か一緒に走っているT氏に出会う。ここではブルベ参加者用のテントと御座が用意されておりありがたい限りな環境に皆救われていた。

普段ではありえない長時間の休憩後、再出発する。

【補給】(道中コンビニ)ドリンク、ロックアイス、(PC1)ポカリスエットと健康ミネラル麦茶

PC1~PC2(FM岩舟街道~LAW桐生東一丁目、88.2~123.1の区間35km、12:00 - 14:05、区間グロス16.7km/h)

PC1を一人で出発し、何人かの知り合いと抜きつ抜かれつしながら我慢できる限界まで抑えて走った。この頃は常時35度を超える気温で日差しも強く消耗激しい。塩タブレットと水分を走りにくくなるほど多めに摂り、熱中症だけは避けるべく気を付けて走行した。

道中はコンビニでの20分超の大休憩もとる。とにかく熱中症だけは避けなければならない。ボトルの中にはロックアイスを入れ、内臓から体を冷やすように努めた。

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群馬に入ってからは38度を常時超えるような状態。

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桐生の手前だったろうか、40度超の中を走り続けたように思う。

PC2に到着すると、先に出たT氏が熱中症気味でダウンしていた。目が虚ろで顔色も悪く、放っておくと無理に走って倒れかねない。

店舗に申し訳ないと思いつつも、コンビニの端で横になるように促し、回復を待って一緒に走り始めた。H氏も一緒だ。

【補給】(道中)自動販売機ストップ数回、(PC2)一本満足バーのチーズタルト味一齧り、ポカリスエットと健康ミネラル麦茶補充、パウチタイプの凍ったアクエリアス

PC2~通過チェック2(LAW桐生一丁目~上毛電鉄中央前橋駅、123.1~150.3の区間27.2km、14:05 - 16:10、区間グロス13.1km/h)

過去最長の大休憩を取ったPC2を出て、T氏の様子を見ながら28km/hをベースにゆるりと走る。

まだまだ気温は30度後半を示していたため変わらず熱中症に注意が必要だ。信号で止まる度、一緒に走っていたメンバーに余っていた塩タブレットを渡す。

途中H氏と先頭を交代しながら、早めにコンビニ休憩で様子見する。

長い時間コンビニで休憩し、皆回復したことを確認して再開。アップダウンを含むものの全体的に下り基調目で、ここはペースを上げることにする。

全員ついてきていることを確認しながら、1時間弱だっただろうか30km/h後半で走り続けた。前橋中央駅に到着。写真チェックを済ませる。

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【補給】ドリンクのみ数回

通過チェック2~Goal(上毛電鉄中央前橋駅~711群馬みなかみ町店、150.3~202.8の区間52.5km、16:10 - 19:25、区間グロス16.2km/h)

駅を出てすぐ、商店街の自動販売機で全員のドリンクを補充する。走り出して少ししてから膝痛が出始めたためH氏に先頭交代。

H氏はまだ元気で向かい風基調の中、30㎞/h前半で皆を引いてくれた。このころにはT氏もほぼ回復していたようだ。

やがて上りが始まる。私は通過チェックまで高い出力で引き続けて心肺も筋力もダメージがあり、さらに膝痛も出始めたので二人と別れることにした。

別れて直後からのT氏は速かった。緩い上りの1コーナーが終わると、もうそこに姿は無かった。

この時、エースアシストの気持ちが少し分かったような気がした。犠牲心は無いが、速いと知っている人が元気に走る姿を見るのは悪くなかった。

前橋から水上町まではV字谷の山間を上っては下りを延々20㎞ほど繰り返す。「上り長めの酷い尾根幹が20㎞続く」と思って大きな間違いはない。膝の痛みと熱によるダメージと、直前で頑張りすぎたことによる疲労でかつてないほどに消耗した中での走行となった。

長い上りを経て、ゴールに到着したのはもう日が落ちて気温も30度程と涼しくなった19時過ぎだった。

200㎞で10時間を超えたのは初めてではなかろうか。それどころか12時間弱もかかってしまっていたが、あの暑さの中、復帰ブルベでよく完走した。

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【補給】ドリンクのみ数回補充

@ホテル(食事・懇親会・就寝)

ホテルではキャノンボーラーのG氏、道中一緒に走ったT氏が出迎えてくれた。同じ部屋なので食事も一緒にと待ってくれていたのですぐに風呂に入り、バイキングへ。

バイキング後は懇親会としてAR日本橋代表等から、PBPやCascade1200の紹介があった。来年PBP参加を予定しているため特に費用や装備の面で良い参考となった。

部屋に戻り話しもそこそこに就寝。皆疲れていたから仕方ない。

輪行帰宅

翌朝はH氏に谷川岳に誘われたがお断りし、G氏と昼前に輪行帰宅。

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帰宅後

軽く仮眠した後、夕食に小杉のいきなりステーキへ。初めて当たりのワイルドステーキが出てきて興奮する。

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そういえばBRM602鬼怒川600(スタートして7㎞でDNF)直前にシューズを買い替えてから初めてまともに走ることになった。シューズ変更は元々足裏(親指裏側から母指球にかけて)が痺れるためであったが、残念ながら今回も痺れが強く出ている。 ただし今回は靴下をRxLの新作で非常に薄く滑りやすい、速乾性の高いものを使ったことも要因だったように思う。この靴下は個人的には外れだった。

感想

この時期にブルベが開催されない、または北海道に遠征になる理由が心底理解できた。特に利根川渡良瀬川のサイクリングロードは、本当に倒れる人が出かねない。

十分な休憩をとる走力があるか、よほど経験豊かで体調のコントロールが上手いかでなければ危険な遊びのように感じた。主催もここまで暑くなるとは想像できなかっただろう。

200㎞とはいえ、やや膝痛は出たものの完走できたことで精神的に弱っていた自転車とまた向かい合える自信がついたのは大きな収穫となった。

もう一度目指せるキャノンボール

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