回顧録:CANYON Ultimate CF-SLX 8.0 Di2 2018 シェイクダウン
「シェイクダウン」と覚えた言葉を猿のように使いたい時期があった。 恥ずかしながら34歳までシェイクダウンという言葉を知らなかったからだ。
CANYON Ultimate CF-SLX 8.0 Di2 2018が組み上がった
CANYONは通販のみという特性上、届いた後は可能な限り早く組み上げて、不具合が無いか自分で乗って確かめる必要がある。
特に初Di2の方は「ジャンクションって何ぞや」「ガーミンとDi2が無線接続しない」「Di2アップデートしたら不具合で途中停止してDi2全体が死んだ」ということが私のように起こり得るため、早めに手を掛けることを勧めたい。
私の場合は以下のように、受け取りから2日後の夜に不具合のチェックを行った。またその後、Di2周りの調整をしている。
2017/12/13 受け取り、開梱、基礎組み上げ
2017/12/14 GARMINセンサー受け取り・取り付け(旧車はGIANTの内蔵式センサーであったため)
エグザリットシュー取り外し、シマノシュー取り付け
SPD-SLペダル取り付け(GARMIN Vector3届かず)2017/12/15 中原街道の丸子橋〜荏原で夜練シェイクダウン
同試走後、Di2シンクロシフト設定(無線モジュールが無いため途中止めにする)
2017/12/16 ブルベで知り合った方にお誘い頂き、大垂水をあがってゼブラでのんびりカフェライド(110km)
2017/12/20 Di2無線モジュールをポチる
2017/12/21 スマホ(HuaweiのAndroid端末 P10 Lite)と無線経由でのDi2アップデートに失敗。ジャンクションがディレーラーやSTIを認識しなくなり、死蔵していたWindows機を起動して接続、全抜線や個別復旧を行い、その後古いiPhoneを介してDi2アップデートに成功
シンクロシフトを設定 *これがやりたかった
という流れを経て、購入時の期待値通りに乗れる状態となった。
GIANT TCR SLR1 2017 vs CANYON Ultimate CF-SLX 8.0 Di2 2018
シェイクダウン直後、このようなツイートをしている。
GIANT TCR SLR1よりなんかスピード感ないな進まないのか?→ツライチのガーミンを見る。ツライチの(大事なことなので二回)→38km/hウェィ!?という感じで、良い意味でスピード感が円やかで脚全体に負荷が散ってるように感じました。膝に負荷が来ないというか、そんな感じ。サイコー!ハラショー!
— ゆーさく@BRM414西上州300 (@Yus_Aku) 2017年12月15日
「TCR SLR1よりスピード感を感じない」
これは嘘偽り無い。ただし、TCR SLR1より"早く走れる"とも言っていない。
新車はカーボン素体なこともあり、ロードノイズがまろやかで手に余裕があるため、頭にも余裕が出来ていると思う。その分スピード感を感じ辛くなった。
一方でGIANT TCR SLR1は回した分グイっと進み、短距離であれば正直に言うとCANYONより早く走れる。20万円そこそこのアルミバイクだがその点は本当に素晴らしく、若い方はクリテリウム等に使うと非常に良いと思う。
しかしTCR SLR1には致命的な欠点として(あくまでも私の個体に限るが)、シートポストがカチッカチッと音鳴りする/クランクが音鳴りするというものがあった。
技術と価格の安さで有名な購入店でも見ていただいたし、個人的にもバラし・バミ取り異物取り・グリス挿し直しを徹底的に行っていたが最後まで直らなかった。
さてCANYONはというとその点一切不満が無い。キャノンボールを目指す私にとって小さなストレスは集中力と気力を削ぐ元となるため、静音性は非常に重要なのだ。
「早く走っている感覚の気持ち良さ」はTCR SLR1が素晴らしかったし、「ストレス無く超ロングライドをずっと集中し続けて走ることが出来る」点でUltimate CF-SLXは素晴らしい。
絶対的にどちらが優位というつもりはない。
Di2の取り回し
Ultimate CF-SLX 8.0クラスはハンドルがステム一体型でジャンクションがステム裏に格納出来る。
すると充電時に、ステム裏のカバーを毎回外す必要があるのか気になるところだ。
CANYONのH36のジャンクション格納庫はこんな感じで、どうやらカバーに爪を引っ掛けて下にずらすと充電部が出て来る?ようで、特にカバー外す必要ありませんでした。CANYON買おうと思ってる方へ。なお今のところ充電のやり方は分かっていません(笑) pic.twitter.com/1A7JEf85AI
— ゆーさく@BRM414西上州300 (@Yus_Aku) 2017年12月15日
ジャンクションは、棒のようなものでカバー越しに強引に浮かせることが出来、充電用のコネクタにアクセスが可能だった。
人と走り、カフェでダベるのはとても楽しい
2017年始めに、大学院・最初の就職先が同じ親友をロードバイクに引き込むことに成功した。が、残念ながら2017年秋頃に東京を離れてしまいほとんどボッチ夜練、ボッチブルベを走っていた。
そんな時、ブルベで知り合った比較的走力の近い方(あちらの方が強い)にライドに誘われた。
正直なところ朝が極端に弱く寝坊の危険があまりに高かったためお断りしたかったが、折角のお誘いだったためなんとか起き出して走った。
初ゼブラ! pic.twitter.com/TK5SqemxrG
— ゆーさく@BRM414西上州300 (@Yus_Aku) 2017年12月16日
なんだこれめっちゃ楽しいじゃないか、数十キロでのんびりコンビニストップ、そこからまた数十キロでゼブラでしっかり休憩、また数十キロで稲城のクロスカフェで休憩。
こういうのをゆるポタというのか。楽しい。
初クロスカフェ。いやー私のバイク格好良いわー! pic.twitter.com/i1tViYeTEk
— ゆーさく@BRM414西上州300 (@Yus_Aku) 2017年12月16日
でもやっぱり寝坊しそうだから、寒い間はお断りすることにした。
シェイクダウンまとめ
バイクには何の問題も無かった
Di2は無線モジュールがついていないと思っておらず、設定に非常に苦労した
GIANT TCR SLR1の素晴らしさも、よく分かった
残念ながらTCR SLR1は現在ローラー専用機となっているが、雨ブルベなどで日の目を見ることもあろう。